アーティスト

A44_『バンナイソウタ』

坂内奏太

「お前は何者であるか」「あなたは何ができるの」「お前は何がしたい」「あなたは何をしている人」京島との関わりを深めれば深めるほど、私の中に深く沈み込み、胸を刺してくる問いたち。わたしはこの問と、向き合わざるを得ない。なぜなら死ぬほど悔しいからだ。それだけといってしまえばそれだけだか、きっと私にとってそれ以上に切実なことはないのだろう。

自分が何者であるかに答えるには、自分の過去を有る意味解剖していくほかない。勿論自分という人間は様々な要素によって構成されている、他社然り社会然り自然然り。しかし私が今向き合うべきは外との関係性ではなく、自分の内部なのではないか。なぜなら、私にとって外に視線を向けることは簡単だからである。自分と切り離し自分と別のものとして批評する。それがどれほど都合の良いことで逃げの姿勢なのか、京島で嫌という程思い知った。わたしはアーティストでもなければ、学者でもない。わたしは大学生であるがただの一人の人間である。つまらない言葉になるかもしれないし、分かりづらい言葉になるかもしれない。でも今の私の全力出力で「わたし」と対峙したいと思う。

新潟県出身、21歳。立教大学社会学部、4年時休学中。大学では、文化やアートを主たる研究テーマとするゼミに所属している。京島との出会いはゼミのフィールドワークである。その時できたご縁で、現在は海の家学生メンバーとして京島と関わっている。

最近の悩みは、「自分が何者であるか」という問です。京島にいると否が応でも問われるこの問いに、全力で答えてみたいという思いからエントリーを決意しました。バンナイソウタという人間をどこまで解剖できるか、不安な気持ちと楽しみな気持ちが同居してますが全力で応えるつもりですので、どうぞよろしくお願いします。