アーティスト
A51_空想駄菓子屋 スミダノオミヤゲ 弐号店
千葉大学・ヤマハデザイン研究所 産学共同有志@京島「トリップ」(東京都墨田区京島3-22-11)
こんなのどう!?有りそうで無かったスミダノオミヤゲを勝手に空想。墨田界隈のコンテキストを取り入れたPLAYFULな食体験を生み出すお菓子の模型を展示します。千葉大学デザインコース3年生有志7人と楽器デザイナー兼授業講師による合同展示。ヤマハデザイン研究所の指導の下、デザインの考え方や手法自体を学びながら発想をデザイン・アート作品にまとめる訓練の成果をそのまま展示します。
展示作品例
■江戸切子 江戸切子板チョコ(左上) Mei Koide
墨東地区はかつて江戸切子職人が多く集まり、ガラスの表面を削る特有の音が、江戸の下町風情を伺わせていました。江戸切子は溝を刻む事で様々な幾何学模様が表現され、それぞれに歴史や由来や願掛け等の意味が込められているそうです。溝の刻まれた板チョコで、視覚のみならず割る感覚・触覚・食感として切子柄を愉しんでみてはいかがでしょう
■隅田川 スミダノワラビモチ(右上) Akie Hinokio
海抜ゼロメートル、東京下町の隅田川は北から南へゆったりと流れていますが、潮の満ち引きで海側から海水が逆流する時間があります。海の水に乗ってやってきたクラゲを見かける事もあるでしょう。スミダノワラビモチにクラゲの姿のものを紛れさせました。もし見つけたら、あなたのわらび餅はアタリです。
か。
■江戸組子 組子細工飴(右下) Akie Hinokio
細かい木片を組んで造られる江戸組子は墨田地区で現在も続く伝統工芸の一つです。その繊細で美しい模様を描く貴重な骨格は、一方でポキポキ折ると心地よいだろうな、というイケナイ想像力をかきたてます。江戸組子を飴細工にしてみました。口の中で繊細な造りを食感として味わってみてはいかがでしょう。
千葉大学デザインコースのデザイン総合プロジェクト演習@墨田キャンパスでは地域との関わりを重視し社会性に根差した実践的な活動を行いながらデザインを習得しております。
ヤマハデザイン研究所は音・音楽関連製品をデザインする一方で、ブランドアイデンティティの鍛錬のため、創造・研究・発信を同義として捉えた様々な活動を行っております。2021年より千葉大学墨田キャンパス内に拠点を置き、共同研究や短期の授業を行う中で、音楽の動詞でもある”PLAY”という言葉の価値について深耕を試みてきました。スミダノオミヤゲのテーマ設定の意義としては、”食体験”に内包する”遊び心”や地域の名物が愛される理由について解釈し発信し、EXPO来場者や地域の皆様からコメントやお考えを頂く事で"PLAY"について解釈を深めたいと考えております。
11月1日(金)2日(土)3日(日)10:00-18:00
千葉大学・ヤマハデザイン研究所 産学共同有志
■ヤマハデザイン研究所 講師
檜尾 安樹絵
松井 日向子
■デザインコース 学生
小出 芽生
高増 龍
内藤 剛
西嶋 凛
森井 美鈴
柳澤 尚吾
吉谷 梨紗子