イベント
E32_意味と希望のホステル - わたしが施設になる、そのまえに
日常福祉合同会社@東京都墨田区京島3丁目23-11
12月1日。この場所は、意味と希望のホステルという名の就労継続支援B型事業所になります。
障害福祉サービス事業となると、明確に「障害者と健常者」が分けられることになります。障害者が働き、健常者が泊まる。たしかに、就労支援は、健常者も一緒に働きます。だけれども、それは「利用者と支援者」としてであって、その立場を超えることはありません。
何も、そのことを否定したいわけではないのです。線を引くことで制度が生まれ、線を引くことが行政の仕事です。とはいえ、わたしたちは連続しているのです。連続しているのですが、境界線のあちらとこちらで扱いが大きく変わります。そんな連続したわたしたちが、連続したままでいられる場所を、ここが区切られた場所になる前につくりたいと思いました。そして、このことを、たとえここが区切られた場所になったとしても、必死で区切らない場所となる助けにしていきたいのです。
なぜ、ホステルなのか。施設を活用して生産活動をすれば、そこは「受給者証がなくても」入れる「職員でなくても」入れる、わたしたちが施設をひらくなどと言わなくとも、勝手にひらかささっている施設になるからです。
それでも、区切られていくでしょう。その線が引かれることへの可能性を見いだしつつ、でも結局、その線は「医療的に/行政的に」必要な線であって、本当は、わたしたちに線はないと密かに信じて、場を育てていこうとするものです。
日常福祉合同会社
就労継続支援B型事業所「意味と希望のホステル」と、生活介護事業所「うつくしいと思えるきもち」を開設しようとする法人です。それぞれの事業所は、施設を活用した生産活動を実施することから、地域にひらかれた施設と言うまでもなく「ひらかささっている」施設です。さらには、ご近所のいろんな「困りごとをゴキゲンに変えていく」生産活動にも取り組んでいきます。この事業をもって、福祉は施設のなかにあるのではなく、わたしたちの日常に「すでにあるもの」という世界がひろがり、あたらしい福祉の夜明けを迎えられることを願っています。