ひなたの故郷

福島直樹

故郷のない私は、自分の住処を探すようになった。
その中で、いつからか祖母のいた場所を探す旅をはじめた。
祖母は戦時中、台湾の離島で生まれ、最期は宮崎で過ごした。
離れて暮らしていたからこそ、一番近く、一番遠い存在だった。
祖母の遺影を撮ることが目的だった。
それが、撮り続けるうちに次第に意味を変えていった。
最期を過ごした宮崎は、生まれても暮らしてもいない場所。
それなのに、不思議と感じたことのない安心感があった。
記憶は、時間と共に少しずつ輪郭を失っていく。
その感覚が、どこか私にとってもどかしくもあった。
祖母のいた場所を辿ることで、私にとっての故郷が見つかるような気がした。

会期中

福島直樹
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1991年神奈川生まれ
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高校で写真を始め、中部大学在学中ストリートミュージシャンを撮ることがきっかけに写真の世界へ
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大学卒業後上京、日本写真芸術専門学校を経て現在フリーランスのフォトグラファーとして活動中
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［個展］


2025年　紡ぐ記憶　覚王山ギャラリーsobo
2025年　Remain Tokyo Bright　Gallery　
2024年　紡ぐ記憶　Tokyo Bright　Gallery　
2024年　家族のかたち　Tokyo Bright　Gallery　
2023年　湯の音　Tokyo Bright Gallery　
2022年 ひなたの故郷　Tokyo Bright Gallery
2021年 潮騒の街サテライトキッチン、ウィヴァネストペンギン
2018年 潮騒の街 point weather

［グループ展］

2024年　黃埔新村x東京墨田交流展　（台湾）
2024年　台南孔廟商圈 台湾デザインexpo （台湾）
2024年　すみだ向島expo2024
2024年　閣楼友京島市集2024　（台湾）　
2023年　すみだ向島expo2023
2022年　Tokyo Bright Galleryオープニング展　Tokyo Bright Gallery
2020年 fotofever in 吉祥寺　キチジョウジギャラリー
2020年 FilmEra 半山ギャラリー
2018年 街角スライドショー 隅田川テラス
2018年 topaz SOTA/NYgallery

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