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Our Timeline Tour

東京大学復興デザインスタジオ@向島電化ハウス(集合)

 このツアーでは、「Our Timeline –地域の防災系譜–」を参加者とともに作りあげます。
 一般的な防災タイムラインとは、災害が起こってからの状況や動きを事前に想定し、時系列に沿って計画したものを指します。個人の行動を想定した「マイタイムライン」を作る動きもありますが、災害時の避難や復興過程では個人の枠組みを超えた地域での協力が大切です。
 そこで私たちは、個人からコミュニティへ、家から地域へ、短期から長期へ、と視点を広げ、「Our Timeline」を作成しています。「Our Timeline」では、町会など地域のコミュニティをひとつの単位としており、時間軸としては発災直後(~1日)、避難生活期(3日~1、2週間)、生活の立て直し期(1ヶ月~半年)、生活の復興期(半年~)の4時点を想定しています。 「Our Timeline」のツアーを通して、地域の人々が考える「防災計画」への理解を深めること、そして地域防災の取り組みについて当事者意識を持つことを目指します。
 ツアーに際して、京島に住む人を対象に事前にワークショップを行い、地域住民ならではの視点で、災害時・復興時に重要となるスポットや知見を収集しました。ツアーではこれらのスポットを、タイムラインの流れに沿って順に回ります。
 また、ツアーで回るスポットの説明に加え、ワークショップで得られた知見をまとめたツアーガイドブックを作成する予定です。ツアー参加者は、ツアーを通して重要だと感じたスポットや、自分自身の行動をツアー中にこの冊子に書き込みます。最後に参加者同士で共有する時間を設けることで、Ourの中に参加者自身がmyとして加わるかたちで「Our Timeline」が更新されます。更新されていく様子は、EXPO開催期間中、展示スペースでみることができます。

開催日程:10月7、8、21、22日 14時〜
10時〜 向島電化ハウスで整理券を配布します。
14時  向島電化ハウスに集合。ツアーでは京島のまちに繰り出します。     
※整理券で定員に達していない場合飛び入り参加可能。
15時頃 向島電化ハウスで解散予定。

 東京大学で建築・都市・土木、それぞれ異なる専門分野を専攻する5人の学生が、復興デザインスタジオという講義を通じて、1つのチームを結成しました。私たちは、地域住民のつながりを生み出し、活かすような防災・復興のひとつの形として、「Our Timeline」を作成する活動しています。これまで京島でのインタビュー活動やワークショップの開催を通して、この地域ならではの防災と復興について調べてきました。すみだ向島EXPOでは、この京島を舞台とした「Our Timeline」を作り上げます。
 (上野の国立科学博物館でも11月末まで展示およびツアーを開催中です。)