イベント

魔女のオークション&闇市

橋本 美和子 + So Tired Collective@稽古場

あなたの《ケア》、魔女が高く買います。
橋本美和子によるアートプロジェクト「魔女のオークション&闇市」を開催します。子供たちの世話や、お年寄りや具合の悪い人の介護、家族や自分がすこやかに過ごすための、掃除や洗濯や料理など、誰もが生活の中で行っている「ケア」の労働。これらの「ケア」は、ほとんどは無償で行われるのが当たり前と思われています。無償ということは、価値の低い仕事なのでしょうか?

「魔女のオークション」では、アーティストが人々から集めた「ケア」にまつわるエピソードを売買するオークションを開催します。
まずは会場に展示されているエピソード(&それにまつわるアートピース)を見ていただき、価値を感じるエピソードがあれば、実際にオークションで競り落とすことができます。
同じ会場で開催される「闇市」では、《日常に疲れた人々のためのアートコレクティブ》So Tired Collectiveによる、金銭価値では測れない商品が並べられます。

「魔女のオークション」と「闇市」では、通常の現金は使えません。観客の皆さんは会場でご自身の「ケア」のエピソードを書いて会場独自の通貨<Wich>を稼ぐことによって、この独自の経済活動に参加します。
普段の生活とは異なる経済を作り出すことで、当たり前だと思っていた価値を見直してみましょう。

開催日時 10/21(土)14:00〜19:00
     10/22(日)12:00〜19:00 
※ 両日18:20〜19:00 オークションイベント開催
 
国際座談会:すみだ的アーティスト・イン・レジデンスのいま(呂文(台湾)、村岡佑樹、橋本美和子ほか
21日(土)19:00ー21:00

EXPOチケット必要(基本)

橋本 美和子:アーティスト。武蔵野美術大学油絵学科卒業。
日常生活を問い直すコンセプチュアルアートを制作・発表している。
主な作品に、屠畜解体を体験することで死生観や食べることを再考する「Harvest Room」、SNSを通して出会った人々の寝床の絵を描くことで現代の親密さを考える「Bedside Stories」など。2021年より、アートコレクティブ「So Tired Collective」を設立。

So Tired Collective:日常に疲れてしまった人々の為の/によるアートコレクティブ。”So Tired”なことを作品にして向き合うことと、疲れていてもできる芸術活動の実践が活動方針。自由な活動のために、あえてメンバーは固定していません。
「疲れることはしない」をモットーに、作品づくりやリサーチ、遊びやサボりを通して、私たちの疲れに向き合っていきます。