アーティスト

「新葬礼製作所」新作展

三宅哲平@文花会館1F「ⅡBスタジオ 市民ギャラリー」

お墓の在り方が急速に変化する中で、より現代人の心にフィットした供養の新しい形をアートの技術を利用して提案します。岩手県遠野地方に伝わる供養絵額やルネサンス期のドイツの画家、ホルバインの肖像画などを参考にした人生を一枚の絵画に描く「遺影絵画」と、化石化する骨からインスピレーションを得た、新しい供養具「雲」の二つのプロジェクトがあります。共通するコンセプトは、過去になっていく存在をいかにして現在に開かれたものにするかという点にあります。少子高齢化する社会に対応した新しい墓の在り方を模索すると同時に、個人化が進み不安定化する社会の中で供養という行為の持つ意味を再考します。また、無縁化という問題に対しても、一つの文化となり得るような枠組み作りも同時に考えていくことが目的です。

10月1・14・15日は閉館

出入り自由(チケット確認なし) 

1985年、兵庫県生まれ。2007年、東京芸術大学絵画科日本画専攻卒業。
大学の卒業後は、アーティスト活動の傍ら、ファッションブランドのラルフローレンのショールーム設計、築地市場、石材店など職を転々とする。始めは理想的な墓地の風景画などを描いていたが、実際に現実にしていくために理想の供養具の企画制作販売を始める。