アーティスト

京島をアルバムにする

日本工業大学 勝木研究室@ 西村食品、日建前軒下、とらばし、他

「京島をアルバムにする」は京島あたりの昔の写真を素材として、まちに流れた時間やそこで生きた人たちの記憶を再生し、共有する試みです。写真の中の人物の等身大パネルを制作するのが特徴です。引き伸ばされ、切り出された人物のイメージは身体性を帯び、当時の時間を目の前に引き寄せます。
 この取り組みは、日本工業大学がある埼玉県宮代町で、2015年に市民・NPO団体の方々が町制60周年を祝す取り組みとして始めた「まちをアルバムにする」に由来します。地域の方々から写真をご提供いただき、集めた写真の複製を地域の中で展示する取り組みです。地域や暮らしについて、豊かな語りが紡ぎだされるのが魅力です。
 基本的な型を引き継ぎながら、勝木研究室では制作プロセスや展示について思考と試行を重ねてきました。昨年は「すみだ向島EXPO」出展の機会を得て「京島をアルバムにする」がうまれました。今年は2回目の出展となります。

※EXPO開催日 常設(10:00〜18:00)
 ただし、商店の会場は営業日・営業時間に従う

勝木研究室は日本工業大学建築学科の研究室です。
 日常の生活環境を歴史的な視点から読み解く研究を多く行っています。そこに生きた人、そこに流れた時間、人の暮らしと生活環境の相互作用、一人ひとりの生きた時間や記憶へのまなざしを大切にしています。
 複数のフィールドでまちづくりに関わり、医療・福祉分野との連携も重視しています。