アーティスト

WANDERING BEING ワンダリング・ビーイング(さまよえるもの)

Gerda Liudvinavičiūtė ゲルダ・リュドヴィナヴィチューテ@元紅月ふとん店

居場所を求めて、私は自分自身から逃れ、そしてまた自分自身に戻っていく。
溺れることのないようなバランスを求めて、私は人間の余白をさまよう。

私たちの身体のほとんどが人間以外の入植者でできているとしたら、私たちの思考が私たちのものであるとどうして確信できるのだろうか、自問している。

運動は迷走神経を刺激し、私は一瞬、別の何かになる。人間ではない何かに。

動きの儀式は、空間に出現する官能的な存在をかたちづくる。
私は変化そのものであり、空間の集積であり、私の中に存在する生命の殻となる。さまよえる身体なのだ。

■ワークショップ 
10月17日(火)19:00-21:00予定
@旧邸稽古場(1F)Access: 東京都墨田区八広2丁目45−9
https://maps.app.goo.gl/SxxC9D2HkWsd46Bg6
FBイベントページ:https://onl.tw/Cz8FPFs

本ワークショップでは、参加者はアーティストとともに、自分の身体の中をさまよい、自分の中にいる獣(ビースト)を発見します。
自分の中にいる迷走神経という奇妙な獣(ビースト)に従うことで、自分自身に対する知覚や感情がどのように変化するかを発見します。誰でも参加できるエクササイズです。

■参加条件
・参加者は黒色の動きやすい服装で参加してください。
・参加者各自、自分自身の心を落ち着かせ、リラックスさせるものをひとつ持ってきてください。
・ワークショップの様子は撮影され、後日公開される予定です。
・18歳以上の方に限ります。

Looking for a place, I run away from myself and back to myself. I wander in the margins of humanity, looking for a balance in which I will not drown. I ask myself, how can we be sure that our thoughts are ours if most of our bodies are made up of non-human colonists?
Movement stimulates the vagus nerve and for a moment I become something else. Something inhuman.
Rituals of movement shape the sensual beings that emerge in space. I am a change, an accumulation of space, a shell for the lives that reside within me. A body that wanders.

The artist invites participants to wander in our own bodies and discover the beasts inside us. This workshop is an exercise for everyone to discover how perception and feelings about ourselves change when we follow this weird beast called vagus nerve inside us.

RULES FOR PARTICIPANTS:
Participants are asked to wear black, comfortable clothes that do not restrict movements;
All the participants are asked to take one thing which is calming, relaxing for them personally;
The workshop will be filmed and later presented at the public exhibition;
Participants must be 18+ years old.

ゲルダ・リュドヴィナヴィチューテはリトアニア出身のアーティストかつデザイナーであり、現在はあらたな人間存在や生命のかたちの再想像に関心を寄せている。

プロダクトデザイン、心理学、健康学の学位を持つ彼女は、芸術的研究にこれまでの全ての知識を融合させ、一つの問いをもって活動している。

「私たちの身体のほとんどが人間以外の入植者で構成され、私たちは彼らに依存しているというのに、なぜ私たちはいまだに人間のために創作を続けているのだろうか。また、どうしてユーザー体験について気にするのだろうか。」

私たちの身体を取り巻くさまざまな儀式やプロセスを通して、人間性とデザインを再考するようアーティストは私たちを誘う。

今回の来日では、私たちを内側から支配する、アーティスト曰く、獣(ビースト)のような存在である「迷走神経」に関する最新の研究について共有する予定だ。

ゲルダはヴィリニュス芸術アカデミーのデザイン学科の博士候補生である。
また、自身のジュエリー・ブランド「CELSIUS 273」を展開し、デザイナーとして、GOOD DESIGN AWARD、A'Design award、DFA design awardなどのデザイン賞を受賞。
彼女のデザイン作品は、グッゲンハイムやリトアニア近代美術館など、さまざまな美術館で販売されている。
パリのデザイン・ウィーク、ブダペストのAteliers Pro Arts A.P.Aギャラリー、Les Boreales、DesignArt Tokyoフェスティバル、ウィーンのデザイン・ミュージアム、バンコク、香港デザインセンター、カウナス市立博物館、サラエボ市立博物館、カウナス・ピクチャー・ギャラリー、リトアニアの工芸とデザインの博物館などの美術館やギャラリーで作品展示された。