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田原唯之
その場所の持つ性質と要素を利用し、迫力のある大きな造形物を置くことにより、静寂な空間をつくるアーティストです。
昨年のすみだ向島EXPOにも参加し、僕と同じ会場の庭の周辺を作品にしました。
ちょうど庭の外の街路灯に掛かっていた、北斎作『富嶽三十六景・相州七里濱』の解説パネルに合わせ、庭の塀を四角く切り取って額に見立てて、庭や部屋に北斎作品の風景をつくっていました。
塀の外側から見える北斎の風景と、内側から見る路地の風景、二つの風景を往復することができるこの作品のタイトルは『ウロボロスの庭』。
今回は、このまちにある空き家など、退廃的なイメージから循環する仕掛けをつくるといいます。ウロボロスの続編はあるかもしれない。
芸術監督 ヒロセガイより